社会不安障害の苦しさのひとつに予期不安があります。 「そのとき」が来る前に、いろいろな不安を想像してしまうのです。 予期不安によって、不安の対象は実際よりも恐ろしく感じられるものです。 予期不安に自分一人で対処するのは困・・・
「社会不安障害の克服の考え方」の記事一覧(4 / 12ページ目)
どんな人にも不安があることを忘れない
どんな人にも不安を感じる状況があるということを忘れないようにするのも大切です。 そもそも、不安を感じるというのは人間の一種の能力ですから、それが全く欠けているのは逆に問題だとも言えます。 不安が無いように見える人であって・・・
まずはハードルの低いところから新たなパターンを試す
社会不安障害の治療のなかで新たな対人関係パターンを試していく時には、できるだけハードルを低くします。 治療による変化を起こしていくことに不安がともなうのは仕方のないことではありますが、その不安を「ぎりぎり耐えられるレベル・・・
人間関係のポジティブな体験に目を向けていく
役割不安が強く、人間関係における危険にばかり焦点を当ててしまうと、意見や気持ちを分かち合ったり、一緒に笑い合ったり、新しい人と出会って刺激を受けたり、というポジティブな側面を逃すことになります。 この状況から抜け出すため・・・
対立やリスクに向き合うことを考えてみる
不安という感情の意義を考えてみれば、リスクをとることに不安を感じるのはとても正常なことで、誰もが経験することです。 しかし、あまりにもリスクを回避し続けると、自己肯定感を高める機会が失われていきます。 不安を感じるのは当・・・
怒りの感情を適切に表現していく
社会不安障害の人は気持ちの表現、特に怒りの表現が苦手です。 怒りを感じるのは人間として弱い、あるいは未熟である証拠だと考えている人が多いのです。 本書のテーマである不安が、完全確保のための感情であるのと同様に、怒りは人間・・・
自分を守るために採用してきた方法の本当の効果を探る
ここでは、社会不安障害を持つ人の多くに共通して見られる「役割不安」を乗り越えていくために工夫できることを考えてみます。 「役割不安」というのは、社会不安障害に対する対人関係療法で焦点を当てるひとつの問題領域としてコロンビ・・・
過保護な人達との「不一致」を改善
社会不安障害が過保護な家族によって支えられていることが、明らかに、あるいは暗に、認識できるケースもあります。 過保護はたとえば、本人にかわって決定をしたり、トラブルを予防しようと動いたり、安心を提供しようとして「あなたは・・・
批判的な人達との「不一致」の改善
社会不安障害は病気である、という視点は一貫して持ち続けることが必要ですが、その症状に影響を与えている因子はコントロールしていくことができます。 これはたとえば、糖尿病が病気であることは間違いないけれども、食物や運動のよう・・・
コミュニケーションと不安の関連に気づく
不安は、安全確保のための感情ですので、安全かどうかがわからない状況で起こってきます。 対人関係において、安全かどうかを知るための手段は コミュニケーションです。 コミュニケーションを通して、相手との関係における自分の位置・・・