人格とは自分について、あるいは自分と他人の関係について、または自分と他人や環境との関係について普段どのように考えているかや、このような状況でどのような対処方法を用いるかを言います。

社会不安障害の人達は、自分のことを感受性が高く、感情的でくよくよしやすいと述べることが多いです。

このような特徴は遺伝する傾向があります。

批判に大変敏感であるか、良い印象を作ることに過剰に関心のある人々は、社会不安障害によりなりやすいかもしれません。

これらの傾向のいくつかは子供時代に習得されますが、遺伝と気質の要素もまた、我々が十分には理解していない方法で人格発達に影響を与えています。

感受性の高いこと、感情的になることや、くよくよしやすいことはハンディキャップであり得ます。

完全に人格を変えることはできないし、そうしたいと思うべきではありません。

感受性の高いことが有利ということがあります。

感受性の高い人は他人を気遣い、容易に共感することができますが、それらは大切な特徴です。

我々は人々にあまり敏感にならないように教えることはできますが、感受性をより高めることを教えるのは大変難しいのです。

社会不安障害の人達は「人の目を気にする人々」です。

あなたが人格について変えることができるのは、あなたが示すさまざまな特徴の程度です。

※参考文献:不安障害の認知行動療法(2)社会恐怖 患者さん向けマニュアル