漸進的筋リラクゼーションは、筋肉の緊張をほぐすために用意された技法です。

この技法を習得するには練習が必要です。

この技法を習得すると、全体の緊張が減じ、また、特に「応用リラクゼーション」技法を使うと、急に不安が生じた際により良いコントロールができるようになります。

応用リラクゼーションは、漸進的筋リラクゼーションに続く技法で、どんな状況においても不安や緊張の感覚を迅速に減じる際に使うことができる軽便な方法を提供することを目的としています。

応用リラクゼーションは、いくつかの不安障害で有用であることが示されてきています。

リラクゼーション法は以下の通りです。

①まず、椅子に深く腰掛けるか、床に仰向けになって寝転がるなど、体が楽な姿勢をとります。

②呼吸をゆっくり行うように意識します。

③「自分は落ち着いている」「自分はゆっくりしている」と自分に言い聞かせます。

④「自分の手と足がだんだん重くなっていく」と自分に言い聞かせ、自分の手と足が重くなっていくことをイメージします。

⑤「自分の手と足がだんだんぽかぽか暖かくなってくる」と自分に言い聞かせ、自分の手と足がだんだんぽかぽか暖かくなっていくことをイメージします。

これらのイメージをゆっくり時間をかけて行います。
すると、実際に手と足の温度が上がっていて、心身がリラックスしていることがわかります。