何らかの理由で脅威を感じ、その脅威によって「逃げるか戦うか」反応が引き起こされたときに人は不安を感じます。
社会不安障害の患者さんにおいては、社会状況において否定的評価を受ける恐れが「逃げるか戦うか」反応を引き起こした時に不安を感じます。
そのような反応の一部として発生する過呼吸は諸症状を悪化させますが、呼吸コントロールによって容易に抑えることができます。
中程度の不安は、実際には作業効率を高めます。
切迫した状況において増強した不安に圧倒されぬよう、日常の不安のレベルを低い状態に保つことを目標とすることがおそらく最もよい方策で、その目標はライフスタイル上の種々の要素に注意を払うことによって達成しうる、ものと考えられます。
※参考文献:不安障害の認知行動療法(2)社会恐怖 患者さん向けマニュアル