説明:不安や緊迫感を引き起こす状況で、自然にこの技法が使えるようになるまで練習することはとても重要です。

1回5分、1日4回、少なくとも3週間、呼吸コントロール技法を練習することをお奨めします。

それは2つ理由があります。

1つは再三の定期的な練習により技法があなたの癖になり、不安で心が曇ったときでもこの呼吸法が使えるようになるだろうからです。

2つ目の理由は、定期的な練習により、この健康的な呼吸法があなたの普段からの呼吸スタイルとなるからです。

都合の良い時間を1日4回選んで、あなたの呼吸をモニターし、呼吸法を練習しましょう。

活発に運動した後は20分程待ちましょう。

練習開始前に自分で呼吸法を調整することなしに1分間の呼吸数を数え、その後練習を行いましょう。

練習の後、意識して呼吸を変化させることなしに1分間の呼吸数を数えます。

治療者は、この記録を使ってあなたの進歩をモニターすることができるでしょう。

あなたもまた、自分がつけた表を検討することで、自分の不安や過呼吸のパターンについてより学べるでしょう。

自分の呼吸数を数えることにより呼吸を意識しすぎ、呼吸が変わってしまうと気にする人がいます。

これは多少はその通りでしょうが、実際には問題となりません。

※参考文献:不安障害の認知行動療法(2)社会恐怖 患者さん向けマニュアル