自己主張訓練プログラムから効果を得るためには、あなたの普段の応答の仕方のうち、自分で変えたいと思う側面がなくてはなりません。

つまり意識して変わる決心をしなければならないのです。

変わることとこのままでいることの損得を比較しなければなりません。

以下の質問は、この決心をすることに役立つでしょう。

他のコメントや、あなた個人の状況に当てはまるかもしれない側面を書き加えましょう。

受身的でいることで得するものは:

●他人の期待に沿うことへの賞賛

●慣れ親しんだ行動様式の維持

●計画を始めたり実行したりする責任を取ることの回避

●起こり得る衝突の回避

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受身的でいることで失うものは:

●自立

●自分自身の決断をくだす力

●自分自身の要求や希望をかなえる機会

●自分の権利と希望を他の人から尊重してもらうこと

●他人の決断、要求、期待に影響を与える能力

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自己主張的になることで得るものは:

●自信と自尊心の向上

●自分自身の運命を支配する機会

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自己主張的になることで失うものは:

●もし本当に試みて失敗したら、実際は本気でやっていないために失敗したのだ、と心の中で思うよりも辛いだろう

●私の友人は私の変化を好きでないかもしれない

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自己主張することによって得るものは、失うものより大きいか?

もしそうでないなら、それはどうしてか?

もしそうであるなら、自己主張的に行動することにより変化する心の準備ができているだろうか?

場面場面でかかわることになった人々の支持、理解、協力、また私の人生で大切な人々の支持、理解、協力が得られるだろうか?

どのようにしてこのような変化を始めることができるか?

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話し合うことが大切です

人間関係の中で「私たち」という視点を保ち、融通をきかせましょう。

相手の望みが何であるか分かり(あなたが相手の心を読んだのではなく、相手が話してくれたため)、また相手があなたの望みが何であるか分かり、これらが異なっていれば話し合いを始めることができれば、あなたはもっと気がらくになるでしょう。

特定の状況で少数の自己主張的な技術から始め、徐々にあなたの技術を高めましょう。

新しい知り合いから始め、その後で昔からの友達で行ったほうが簡単であることが多いです。

家族との間で長く続いている対人パターンを変えることは最も困難です。

あなた自身にも他の人にも慣れる時間を与えましょう。このマニュアルの最後に載せてある本のうち何冊かが役に立つかもしれません。

※参考文献:不安障害の認知行動療法(2)社会恐怖 患者さん向けマニュアル