「社会不安障害とアルコール依存症」の記事一覧

社会不安障害の経過観察と治療評価

社会不安障害の生涯有病率は米国の場合を例にあげると13.3%と高率に出現するにもかかわらず、実際には医療機関を受診する患者さんは少ないとされます。人生の早期に発症し、社会不安障害と診断されることなく社会生活上さまざまな・・・

社会不安障害におけるアルコール依存症の発症率前述のKatzelnickらは社会不安障害のアルコール依存症の併発率は11.3%としたが、他の報告をまとめると、社会不安障害の患者さんの19~28%はアルコール依存症の問題を・・・

社会不安障害は、米国では大うつ病性障害、アルコール依存症についで３番目に多い精神疾患で、その有病率は十数パーセントにのぼるといわれています。重要なことは、この大変ありふれた疾患である社会不安障害のコモビディティ率がEp・・・

社会不安障害に関する重要な点として、うつ病性障害（うつ病）やアルコール依存症（アルコール中毒）と合併しやすいことがあげられます。１９９２年に米国で行われた大規模調査では、社会不安障害の３３．８％にうつ病性障害との合併、・・・

「仕事が終わると、会社を出る前に必ずビールを飲みます。好きで飲むわけではなく、飲まないと電車に乗れないのです」ある日、病院にみえたＦさんはこんなふうに言いました。聞けば、以前、満員電車に乗ったとき、急に動悸が激しく・・・

社会不安障害ではもっとも陥りやすい依存症アルコール依存症も、社会不安障害との併発率が高い病気です。社会不安障害になる前から、アルコール依存症であったり、両方がほぼ同時に発症することもありますが、多くみられるのは、社会・・・

社会不安障害の人は日常生活や社会活動への適応が困難社会不安障害は、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害と並んで分類される「不安障害」の一種です。「社会不安障害」と表記していますが、2008年に開催された日本精神神・・・

＜社会不安障害＞になると、別の精神疾患の合併症を招いてしまうことが少なくない。ある研究によると、＜社会不安障害＞の人達のおよそ７０％が他の障害にも苦しんでいるという。もっとも頻度が高いのが＜広場恐怖＞だ。＜広場恐怖・・・

まず、ある男性の話を紹介しよう。たとえ仕事の会議中に、よいアイデアを思いついても、ぼくはそれを発表することができないんだ。だって、人前で発言するなんて、考えるだけで恐ろしくなってくる。それに、自分の意見についてみん・・・

人から見られているという不安たとえば、みなさんは、こんな経験をしたことはないだろうか？各部署の代表者が集まる社内会議で業務報告を行った時の、ある男性の話を聞いてほしい。自分が発表する番が近づくと、胸の鼓動が高まって・・・