社会不安障害の生涯有病率は米国の場合を例にあげると13.3%と高率に出現するにもかかわらず、実際には医療機関を受診する患者さんは少ないとされます。 人生の早期に発症し、社会不安障害と診断されることなく社会生活上さまざまな・・・
「社会不安障害とパニック発作」の記事一覧
社会不安障害とパニック障害
ここでのテーマである社会不安障害、パニック障害とも不安障害のなかでは最も有病率の高い部類に属するものです。 したがって、両者の鑑別や合併が問題になることが多いのは当然といえるでしょう。 実際に、米国精神医学会の診断基準で・・・
自分なりにチャレンジ精神を持って日常生活を送る
一般に、なんらかの病気を持っていて、その症状が特定の状況で起こるとわかっていれば、誰しも可能な限りその状況をさけようとします。 それは、普通は好ましいことなのですが、こと社会不安障害に関しては、一概によいとはいいきれませ・・・
社会不安障害のチェックシートの活用
本サイトをお読みいただいている方の中には「私は社会不安障害と診断された」あるいは「私は社会不安障害かもしれない」と感じる人がいるかもしれません。 しかし、その一方で、「いや、単に内気なだけかもしれない。そうであれば、受診・・・
社会不安障害のこんなときにこんな症状
社会不安障害の中心的な症状について具体的に紹介しましょう。 不安や怖さを感じる状況や感じ方、身体症状の現れ方などは、人によってさまざまですが、よく見られるのは以下のようなものです。 [不安や怖さを感じる状況] 1.人前で・・・
社会不安障害と間違いやすい病気「パニック障害」
社会不安障害の症状とパニック発作は別のもの 突然動悸が激しくなる、体が震えるなどと聞くと、社会不安障害ではなく、パニック障害を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 確かに今述べたような身体的症状は、社会不安障害にも・・・
「不安を感じなくなること」が目標ではない
不安という感情そのものは異常なものではなく、人間が安全に生きていくためにはむしろ必要なものです。 社会不安障害の治療において目指していくのは、「不安を感じなくなること」ではありません。 病気が治った後も、不安を感じるべき・・・
社会不安障害にともなう他の病気
社会不安障害は他の病気を伴うことも多いものです。 パニック障害など他の不安障害、うつ病、アルコールや薬物の乱用、摂食障害などを社会不安障害とともに持っている人もいますが、多くの場合、最初に発症しているのは社会不安障害の方・・・
身体は不安を知っている
この章では、<社会不安><社会不安障害>を<身体反応>という尺度から考えていく。 さて、読者のみなさんは、緊張を感じた時に身体が勝手に反応してしまった経験はないだろうか? ある若い女性は次のように語っている。 会議など、・・・
社会不安障害のパニック発作とは
パニック発作とは、突然怖く感じたり不安になったり非常に落ち着かなくなったりする発作を意味します。 典型的に、症状は突然生じ、その後5~10分かけてひどくなっていきます。 パニック発作は本質的には重篤な「逃げるか戦うか」反・・・