社会不安障害の治療研究にQOLの転帰を含めることは有意義なことであるが、パニック障害などの場合にくらべて変化の程度はわずかであり、しかみQOLの転帰の測定は困難であるとの意見もあります。 現在、いくつかの薬物が社会不安障・・・
「社会不安障害の認知行動療法」の記事一覧
症例からみた社会不安障害の治療の実際
現在、社会不安障害の治療法は、薬物療法と認知行動療法とに大別されます。 とくに近年、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の有効性が認められて以来、この障害に対する治療に関心が高まりつつあります。 一方、日本では従・・・
社会不安障害の認知行動療法
社会不安障害の治療においては、欧米では薬物療法に並び精神療法として認知行動療法(cognitive-behavioral therapy:CBT)の有効性についての検討がなされてきています。 これまでの治療研究からは、認・・・
三つのカラム法で考え方のクセを正す社会不安障害
就職活動を終わらせてから学生相談室に訪れた大学4年生・22歳(当時)の女子学生Pさんです。 相談内容は、人と接したり、どこかへ出かけたりするとき、いろいろなことを考えすぎて、積極的になれないところを改善したいとのことでし・・・
自分なりにチャレンジ精神を持って日常生活を送る
一般に、なんらかの病気を持っていて、その症状が特定の状況で起こるとわかっていれば、誰しも可能な限りその状況をさけようとします。 それは、普通は好ましいことなのですが、こと社会不安障害に関しては、一概によいとはいいきれませ・・・
社会不安障害の「全か無か」の思考をやめる
社会不安障害の患者さんには、総じてまじめで完璧主義の人が多く見られます。 そして、「絶対にいいか、さもなければ全然ダメか」「完璧でなければ意味がない」「一つ失敗したからもう全部ダメだ」など、「全か無か思考」と呼ばれる極端・・・
社会不安障害のさまざまなアプローチで認知や行動を修正
認知行動療法の目的のための具体的な方法には多くの種類があります。 そのなかで、社会不安障害に対してよく用いられるものをあげてみましょう。 [エクスポージャー(曝露療法)] 不安や恐怖を感じる対象・状況・場面に、不安症状が・・・
社会不安障害の自己コントロールをめざす認知行動療法
薬物療法とともに社会不安障害の重要な治療法となるのが「心理療法」です。 心理療法には多くの種類がありますが、その中で、現在、社会不安障害を含む不安障害の治療に用いられる代表的なものは、認知行動療法と自律訓練法です。 この・・・
認知行動療法併用での社会不安障害の克服症例
社会不安障害で曖昧さを許せない「べき思考」の強い性格 派遣社員として働く戸田さん(仮名)は、ある症状に長年苦しんでいました。 戸田さんは、人前で字を書くのが苦痛です。 また、人と話しているだけで極度に緊張してしまいます。・・・
社会不安障害の基本的な治療法とは
社会不安障害の治療法、薬物療法 社会不安障害の治療で重要なのが薬物療法です。 薬物療法は、中枢神経に作用して精神機能(心の働き)に影響を及ぼす薬を用いて、社会不安障害の症状を改善させるための治療法です。 使用する薬剤は、・・・